《時事小言》(読み)じじしょうげん

世界大百科事典(旧版)内の《時事小言》の言及

【福沢諭吉】より

…このように熾烈(しれつ)な権力政治において富国強兵を競うために国内の政治的安定を,という目的手段の関係を示すのが〈内安外競〉であり,〈内安〉の中心をなすのが政府と民権運動およびその後身である民党との協調,すなわち〈官民調和〉である。福沢は民権運動の高揚に直面して国会開設を積極的に主張するにいたり,〈内安外競〉〈官民調和〉の構想を打ち出した《時事小言》(1881)およびその前後の一連の著作では,立憲制とイギリス流の議院内閣制・政党内閣制によって〈官民調和〉を実現するという原理が明確に展開される。しかし彼は明治政府の開明性に過大な期待をかけ,実学教育を受けた士族による産業化と政治への影響力の発展を楽観視した反面,民権運動・民党の大衆的基礎や統治能力を正当に認識できなかった。…

※「《時事小言》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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