世界大百科事典(旧版)内の時享祭の言及
【朝鮮】より
…また同高祖八寸間(〈寸ch’on〉は親等の意味)は,互いに喪に服する有服親の範囲である。5世代以上へだたった祖先のすべてに対する祭祀が墓祭(時享祭(シヒャンジェshihyangje))であり,毎年1回(ふつうは陰暦10月)行う。土葬のため墓は各祖先に1基(夫婦合葬の場合もある)つくられるが,そのひとつひとつをまわって祭祀をするには数日から10日以上もかかることがある。…
【墓】より
…同じ山に一族の墓がある場合には,子孫の墓を先代の墓よりも上につくることはできないから,山腹の上から下に向かってあたかも族譜上の系譜関係が具現されるような観を呈する。 毎年一定の日(陰暦10月または3月)には墓所で時祭(時享祭)と呼ばれる墓祭が,5世代以上前の祖先に対して行われる。この祭祀は各個の家をはなれて,当該祖先の子孫全員の責任において,普通は門中の行事として行われ,門中の人々が墓地に集まって始祖から順に一つ一つの墓をまわって祭祀をする。…
※「時享祭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」