世界大百科事典(旧版)内の時香盤の言及
【香】より
…香篆は六朝末の《漏刻経》の煙篆を初見とし,唐・宋時代に夜の時間を知るために私用に供されたが,不正確であったから公用には使われなかった。奈良の東大寺の修二会で今も用いられる時香盤も,中国から仏教とともにもたらされたものであろう。【勝村 哲也】
[香と宗教儀礼]
香の使用は,人類の文化とともに古く,しばしば香薬として衛生・医療など日常生活の分野に広く使用されてきたが,とりわけ宗教儀礼の領域において,そのすぐれた象徴化の機能のゆえに,呪術効果を高める不可欠の媒体とみなされ,幅広く多様に活用されてきた。…
※「時香盤」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」