世界大百科事典(旧版)内の普明禅師の言及
【十牛図】より
…修行と悟りの過程を,連結する10枚の絵と偈頌,および短い文によって示す。いくつかの異本があり,枚数もまた10枚に限らないが,その中心は,本来の自己をあらわす牛と,これを飼いならす牧人にたとえて,最後に牛も人もともに姿を消すところを,一円相によって表す普明禅師の作と,すべての絵を当初より円相の中に描いて,手元から逃げた牛を探し出し,ともに家に帰りつき,人牛ともに姿を消した所より,さらに再び,花開き水が流れる自然と,街角で語る聖俗2人の男を描く鼎州梁山廓庵禅師の作品との2系統があって,後者は宋代公案禅の発展とともに,とくに日本で流行し,禅の芸術の新しい根拠となった。【柳田 聖山】。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」