世界大百科事典(旧版)内の普通選挙法案の言及
【貴族院】より
… 帝国憲法はこのような特権階級だけからなる貴族院に衆議院と完全対等の権限を与えていたから,国民の参政権行使の場としての立法府の機能は著しく制限されることとなった。第1,第3,第4議会で衆議院を通過した地租軽減法案が貴族院の審議未了や否決により不成立に終わったことや,第27議会で衆議院を通過した普通選挙法案が貴族院で否決されて不成立に終わったことは,その一例にすぎない。予算審議権においても,衆議院は先議権以外の特権をもっていなかったから,準政党内閣や政党内閣の財政政策は,貴族院の強い掣肘(せいちゆう)を受けた。…
※「普通選挙法案」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」