世界大百科事典(旧版)内の最大努力呼出曲線の言及
【呼吸機能検査】より
…慢性肺気腫では全肺容量,残気量ともに増加するが,残気量の増加のほうが著しいので肺活量は減少傾向を示す(図2)。スパイログラムは,できるだけ息を吸い込んだところから,一気に最大限の努力で最後まで吐ききったときに得られる曲線(最大努力呼出曲線)で(図3),これから最大呼出速度を種々の方法で分析するもので,吐き始めから1秒間に肺活量の何%呼出できるかという値(1秒率)が最もよく用いられる。1秒率は若い人では80%以上,老人では70%以上あればよく,慢性肺気腫,慢性気管支炎,気管支喘息(ぜんそく)などの閉塞性肺疾患では値が低下する。…
※「最大努力呼出曲線」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」