世界大百科事典(旧版)内の最大揚力係数の言及
【高揚力装置】より
…飛行機が水平飛行するには機の重量に等しい揚力を必要とするので,離着陸のように低速で飛ぶときは,翼の迎え角を増してCLを高めなければならない。しかし迎え角を大きくしすぎると,気流が翼の上面について流れることができなくなり,はがれて失速するので,CLを大きくするのには限度があり,その最大値を最大揚力係数CLmaxという。ところで高速で燃料消費も少ない飛行機を作るには,空気抵抗を減らすため翼の面積をなるべく小さくすることが望ましい。…
【翼】より
…また後退翼や前進翼では直線翼より揚力傾斜が減る。揚力係数の最大値(最大揚力係数CLmax)は翼型により異なり1.0~1.8程度であるが,高揚力装置をつければもっと大きくできる。一方,抗力係数CDは迎え角が小さい領域(翼型の反りによって異なり対称翼では0度)で最小になり,それより迎え角が小さくなっても大きくなっても二次曲線的に増す(図2-a)。…
※「最大揚力係数」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」