世界大百科事典(旧版)内の最小限抑止の言及
【核戦略】より
…イギリスは独自の核戦力を持つことによって,ヨーロッパにおける核抑止に貢献するとともに,ヨーロッパに対するアメリカの核の保障を確実にすることを求めていたといえる。 イギリスの小規模な核戦力は最小限抑止minimum deterrenceの戦略に基礎をおいたもので,ソ連が西欧の主要都市に対して核攻撃を行った場合,イギリスがソ連に対して報復攻撃を行い,ソ連に対しても耐えがたい被害を与えることに主眼をおいている。ソ連の50都市を攻撃することによってソ連の人口の20%,工業能力の40%を破壊できる。…
※「最小限抑止」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」