世界大百科事典(旧版)内の有効ろ過圧の言及
【尿】より
…糸球体の膜は血球はもちろんタンパク質もほとんど通さないため(アルブミンはわずか通る),ろ液(原尿)の組成は血漿からタンパク質を除いた液体と同じである。糸球体ろ過に実際に有効に働く圧力は,糸球体の血圧(約85mmHg)そのものではなく,それからボーマン囊内圧(組織圧とほぼ等しく,約15mmHg)と血管の中に液を吸いこむように働いている血漿の膠質(こうしつ)浸透圧(糸球体では約30mmHg)を差し引いた約40mmHgであり,これを有効ろ過圧という。ろ過はこの有効ろ過圧に比例して起こる。…
※「有効ろ過圧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」