有恒社(読み)ゆうこうしゃ

世界大百科事典(旧版)内の有恒社の言及

【紙・パルプ工業】より

…紙のなかでは印刷・情報用紙(紙類全体の60.8%),新聞巻取紙(同17.7%)が多く,板紙では段ボール原紙(同73.9%)が大半である(1996)。
[日本における沿革]
 日本における洋紙生産は,旧広島藩主浅野長勲が中心となって東京日本橋に1872年(明治5)設立した有恒社(1924年王子製紙に併合)が1874年6月に製造したのが最初である。75年には,後藤象二郎らの経営する蓬萊社(後藤が製糖の目的で1872年設立)が大阪で製紙工場を開業し,東京では林徳左衛門がアメリカ人ドイルとの共同出資で設立した三田製紙所が開業した。…

【抄紙機】より

…表層に化学パルプを使った白い層を作り,内部の層は古紙を用いるような板紙の製造がすき合せで可能になる。日本に1872年,初めて設立された製紙会社は有恒社であったが,工業的に洋紙を生産したのはイギリスから輸入した長網抄紙機を用いた74年であった。当初は幅150cmの抄紙機で抄紙速度も小さかったが,現在では幅が9m以上,抄速も1000m/minを超えている。…

※「有恒社」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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