世界大百科事典(旧版)内の有毒動物の言及
【毒】より
…アイヌをはじめチュクチ族,ギリヤーク族など東北アジア諸民族,およびヒマラヤ南東部のアッサム,シッキム地方の諸民族によって弓矢に使用されるトリカブト,吹矢で有名なセマン族をはじめマレー半島,ボルネオ,スラウェシ(セレベス),フィリピンに住む諸民族によって使われるイポー毒(アンティアリス属,ストリクノス属の植物),アフリカ赤道付近の諸民族に使われるストロファントゥス属の植物,南米のアマゾン川,オリノコ川流域諸民族のクラーレ毒(ストリクノス属,コンドデンドロン属の植物)などがその代表である。動物毒は植物毒ほど多様ではなく補助的に用いられることもあるが,有毒動物からの抽出液が使用される。アイヌの使うアカエイの毒棘,毒グモの毒,マレー半島にみられるムカデ,サソリ,ヘビの毒,カサゴ,アカエイ類の毒棘,フグ毒,アフリカのサンが使う有毒甲虫類,南米アマゾンのヤドクガエル類の粘液毒などがある。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」