世界大百科事典(旧版)内の有限責任制の言及
【株式会社】より
…第3に,会社企業に適した事業の条件として,独占権なしに経営が可能であること,事業内容が日常的・規則的であること,一般の商工業よりも社会的により有用であること,個人やパートナーシップでは集められないほど多額の資本金を必要とすること,の諸点をあげ,それらに適格な事業の例として,銀行,保険,水道および運河の4種をあげている。
[準則主義および株主有限責任制の確立]
産業革命を契機として,個人企業やパートナーシップでは調達しえない多額の資本を必要とする事業が増えてくると,多額の資本を集め,それを合理的に運営するには,株式会社が最も有効かつ適切な企業形態であるという認識が広まってきた。同時に他方では,安全かつ有利に資産の運用を求める投資階級が成長してきた。…
※「有限責任制」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」