世界大百科事典(旧版)内の朝占夕占の言及
【辻占】より
…道の辻に立って,通りがかりの人の言葉を聞いて吉凶を判断する占い。別称に,朝占夕占(あさけゆうけ)という名があるように,朝方や夕方の人の姿がはっきりしない時刻に行われ,道行く人の無意識に発する言葉の中に神慮を感じとり,それを神の啓示とした。《万葉集》巻十一に〈玉桙(たまぼこ)のみちゆき占にうらなへば〉とあり,起源は古代にさかのぼる。…
【橋】より
…【宮田 登】
[橋占]
橋占は橋のほとりや橋上に立って,往来の人のことばで吉凶を占うことである。橋や水辺は,神,とくに水神の示現する場所とされ,人通りの少ない暁や宵にそこに立って神意をうかがったので,朝占夕占(あさけゆうけ)とも呼ばれた。〈ささやきの橋〉の名称は,占いを求めてその橋を渡ると,神の霊示があるとされたことに由来する。…
※「朝占夕占」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」