世界大百科事典(旧版)内の朝鮮語学会の言及
【周時経】より
…前者は朝鮮語の音声論と綴字法に関する研究に新たな方法論を確立した著作であり,後者は音声論,品詞論,形態論,文章論等を論じた当代の代表的著作である。1921年創設の朝鮮語研究会(のちに朝鮮語学会となり,朝鮮語学会事件という弾圧を受ける)も彼の影響のもとに生まれた。【大村 益夫】。…
【朝鮮語】より
…問題点は,分ち書きなどを含む綴字法の制定,専門用語や一般語彙の選別査定などに集約される。その出発点は朝鮮語学会(〈朝鮮語学会事件〉の項を参照)の〈ハングル綴字法統一案〉(1933)と〈査定した朝鮮語標準語集〉(1936)であるが,独立後は流入した日本語の排除と漢字語の整理に伴う新しい語彙の査定が課題となって作業が積み重ねられた。韓国では1948年〈ハングル専用に関する法律〉を制定し公用文での国字専用を規定したが,漢字の補記併用が認められ,実際には漢字制限の方向をとることになった。…
【朝鮮語学会事件】より
…植民地下の朝鮮で1942‐43年,朝鮮語学会の会員33名が治安維持法違反として検挙投獄された事件。42年夏,一女高生の日記に〈日本語を使い処罰された〉とあったことに端を発し,同校教員が検挙され,10月にはソウルの朝鮮語学会にまで弾圧が及び,李克魯,崔鉉培,李熙昇等の言語学者が検挙され,裁判に付された。…
※「朝鮮語学会」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」