木地蠟塗(読み)きじろうぬり

世界大百科事典(旧版)内の木地蠟塗の言及

【建築装飾】より

…江戸時代にはその手法も多様化し,彩色では繧繝(うんげん)彩色でも従来の平(ひら)彩色のほかに文様の線を胡粉で盛り上げて彩色する置上げ彩色や,立体的な彫刻に対しては全体に漆を塗り,金箔を押してから境をぼかして彩色する生(いけ)彩色などが行われた。漆塗も黒漆や朱漆のほかに,素地が見えるように透明の漆を塗る木地蠟塗,磨いて仕上げる呂色(ろいろ)塗など様々な手法が用いられた。彩色の文様は忍冬(にんどう),宝相華(ほうそうげ),牡丹,蓮華など各種の花や唐草の植物文,雲や波の自然文,花菱,輪違(わちがい)などの有職(ゆうそく)文のほかに,鳳凰,天人,迦陵頻伽(かりようびんが)なども描かれている。…

※「木地蠟塗」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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