木槨墳文化(読み)もっかくふんぶんか

世界大百科事典(旧版)内の木槨墳文化の言及

【スキタイ文化】より

… 考古学上のスキタイ文化の特色は,(1)アキナケス型の剣,三翼式青銅鏃(直進性にすぐれ,命中率が高いとされる),闘斧,投槍,ゴリュトス(弓矢筒),札甲などの武器,(2)轡(くつわ)などの馬具,(3)動物意匠の特異な装飾美術,とされる。これらの文化的要素の成立については,今日なお研究者の間に意見の一致をみないが,先行する木槨墳文化の伝統の上になんらかの外来の要素が加わって成立したのではないか,という見解がしだいに有力になりつつある。初期のスキタイ文化には,前6世紀のリトイ古墳やケレルメス古墳の出土品にみられるように,スキタイのオリエント遠征によるアッシリア,ウラルトゥ美術の影響が濃厚であるが,その後黒海北岸のギリシア植民市との交易を通じてギリシア文化に接触するようになり,ギリシアの製品を多数輸入した。…

※「木槨墳文化」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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