世界大百科事典(旧版)内の末梢性チアノーゼの言及
【チアノーゼ】より
…このようなメトヘモグロビン血症は,先天性異常として生ずるほか,フェナセチン,アセトアニリド,クロロキンなどの中毒によっても生ずる。末梢性チアノーゼは,体動脈血の酸素飽和度は正常に保たれているが,粘膜や皮膚での血流が著しく減少するために,毛細血管血の組織に奪われる酸素量が増加するため,毛細血管血の酸素飽和度が低下してチアノーゼを示すものであり,中心部(口腔粘膜や結膜)では軽く,指先など末梢にいくにしたがって著しくなる。粘膜や皮膚の血流減少は,血管の局所的痙攣(けいれん),末梢静脈の閉塞,圧迫など局所的な場合と,心筋梗塞(こうそく),僧帽弁狭窄など心拍出量低下を伴った全身的な血流減少による広範囲の場合とがある。…
※「末梢性チアノーゼ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」