世界大百科事典(旧版)内の末梢説の言及
【食欲】より
…満腹感の発生に関与する内部環境情報としては,血中各物質の濃度が空腹時とは逆方向に変化することや食物消化時の特殊力源作用による体温上昇,胃壁の伸展による幽門部付近の動き受容器の刺激などがある。
【食欲および満腹感発生に関する研究史】
摂食調節の基礎となる食欲および満腹感の発生については,大きく分けて胃や腸などで起こるとする末梢説と,脳,とくに視床下部で起こるとする中枢説がある。実際には,両説を総合した説が最も妥当であるが,1950年以降の多くの研究結果から中枢説がより重視されている。…
※「末梢説」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」