世界大百科事典(旧版)内の李瓶児の言及
【金瓶梅】より
…主人公の西門慶が淫婦潘金蓮と密通し,その夫の武大を毒殺した上で彼女を第5夫人として迎えるところから話は始まる。この2人を中心として,正夫人の呉月娘,第2夫人の李嬌児,第3夫人の孟玉楼,第4夫人の孫雪娥,さらに第6夫人の李瓶児などの妻妾たちはもとより,西門慶をとり巻くあらゆる階層の男女が登場して,明代の社会風俗のすべてが描き出されている。わけても,女たちをめぐる日常生活や性生活の巨細にわたる写実的な描写は,中国文学においてもほとんど空前絶後のものといえよう。…
※「李瓶児」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」