世界大百科事典(旧版)内の村山地方の言及
【ベニバナ(紅花)】より
…戦国期から近世初頭になり,その需要が上流社会だけでなく,一般庶民にも広がると,東北や九州にも発展した。17世紀末,全国に各特産物地帯が形成されると,紅花生産は出羽村山地方に集中するようになった。江戸中期に京都で刊行された《諸国産物見立相撲》によると,東関脇に最上紅花とある。…
【山形[県]】より
…全国生産量(1995)の65%を産するオウトウ(サクランボ)を筆頭に,西洋ナシが全国生産量第1位,ブドウが3位,リンゴが3位など全国有数の生産量をあげており,果樹王国というにふさわしい主産地を形成している。果樹栽培の最も盛んな地域は,山形盆地を中心とする村山地方で,県全体の果樹面積のほぼ70%が集中し,リンゴ,ブドウ,オウトウをはじめ多くの種類の果樹が複合的に栽培されている。近世の主産物であった紅花や青苧(あおそ)(カラムシ),明治中期ごろの桑の栽培に代わって明治30年代から果樹栽培が盛んになった。…
※「村山地方」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」