世界大百科事典(旧版)内の束柱目の言及
【デスモスチルス】より
…33年にサハリン(旧南樺太気屯)で全骨格が発見され(北大標本),これを研究した長尾巧によって,それまで予測されていたような海牛(ジュゴン)の仲間とはちがい,四肢骨のよく発達したウシ大の体長3mの動物であることがわかり,世界中の研究者を驚かせた。今日では,近縁のパレオパラドキシアなどとともに束柱目(デスモスチルス目)という独立のグループに含められ,海牛類や長鼻類とは系統的に近いものとされている。骨格の復元についても多様な考えがあり,カバやバクに似たものから,アシカのようなものまでさまざまな復元がある。…
※「束柱目」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」