東亜金融圏構想(読み)とうあきんゆうけんこうそう

世界大百科事典(旧版)内の東亜金融圏構想の言及

【円ブロック】より

…また満州や華北でも,日本の外貨資金不足のためのブロック内への輸出統制,資源の一方的略奪などの結果としての通貨の濫発が進み,インフレーションが急激に高進した。太平洋戦争への突入とともに,この円ブロックは〈東亜金融圏構想〉へと拡大し,円決済協定の締結による現地通貨の調達(タイおよびフランス領インドシナ),南方開発金庫設立(1942)による現地通貨表示での開発券の発行(1943),特別円勘定の設定などが行われた。しかし“点と線”(都市と鉄道沿線)のみの支配にとどまった日本側は,資源,軍費の調達をほとんどなしえず,通貨のいたずらな濫発のみが進行した。…

※「東亜金融圏構想」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む