世界大百科事典(旧版)内の東京陸軍軍法会議の言及
【軍法会議】より
…軍法会議は天皇の司法大権の発動によるもので軍事大権の発動によるものではないが,裁判官の過半は将校によって充たされ,軍に隷属し軍紀を維持し軍の秩序を厳正ならしむることを主たる目的とし,完全な司法独立機関ではなかった。なお,二・二六事件では,緊急勅令によって前記以外の特設の東京陸軍軍法会議が設けられた。五・一五事件,相沢事件,二・二六事件等における軍法会議が著名であるが,兵営内,占領地等における一般の兵士や住民に対するより日常的で多量の裁判の実態も重要である。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」