世界大百科事典(旧版)内の東大寺鋳物師の言及
【鋳物師】より
…前者が右方作手,土鋳物師であり,後者は左方作手,廻船鋳物師といわれた。さらに80年(治承4)に平氏に焼かれた東大寺大仏が再建されたとき,勧進上人重源の下でこの事業に携わった草部姓鋳物師が東大寺鋳物師といわれる別の集団を形成する。諸国の鋳物師はこの3集団に組織され,蔵人所牒によって諸国の往反自由,津料等の交通税および課役免除の特権を保証されて売買交易に従事,1212年(建暦2)幕府による特権の保証も得た。…
※「東大寺鋳物師」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」