東宮舎人(読み)とうぐうとねり

世界大百科事典(旧版)内の東宮舎人の言及

【舎人】より

…大宝令では大舎人の中から内舎人(うどねり)が分化した。令制の官司で定員の最も多いのは左右大舎人の各800人で,つぎは春宮坊舎人(東宮舎人,坊舎人)の600人,中宮職舎人の400人(中宮職は749年(天平勝宝1)に中宮省となる)である。以上の文官的舎人のほか,武官的舎人として衛門府の衛士(えじ)(805年(延暦24)のとき400人),左右衛士府の衛士(同時点,各600人),左右兵衛府の兵衛(ひようえ)(各400人)があり,さらに令外の舎人には,授刀(じゆとう)舎人(のち授刀衛舎人,近衛舎人,左近衛舎人),中衛舎人(右近衛舎人),皇后宮職舎人(紫微中台舎人,坤宮官舎人),雑工舎人,騎舎人,東大寺舎人,寺家舎人,造寺司舎人,政所舎人,供養所舎人,徴米舎人,領舎人,優婆塞舎人,御曹司令守舎人,上殿舎人などがある。…

【番上】より

…諸官庁の構成のなかで,雑任(ぞうにん)クラスの下級職員は,いずれも番上である。すなわち,中央諸官庁,大宰府,諸国などの史生,中央の伴部,使部,官掌・省掌などの掌類,大舎人・東宮舎人・中宮舎人らの舎人(とねり),兵衛,および親王の公的従者である帳内(ちようない),貴族官僚の公的従者である資人などは,いずれも番上であり,また大宰府や諸国府に勤務した下級職員たちも番上であった。そして式部省に籍を置く散位六位以下は散位寮に番上し,地方諸国の外散位は国府に番上したのであり,国府に番上した下級職員たちとともに外分番ともよばれた。…

※「東宮舎人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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