東方化様式(読み)とうほうかようしき

世界大百科事典内の東方化様式の言及

【アルカイク美術】より

…オリエント美術の影響はまず陶器にあらわれ,その装飾は幾何学様式時代の抽象的図形から動物,植物,怪物などの東方的モティーフに変化した。これがいわゆる〈東方化様式〉であり,プロト・コリント式陶器(前730‐前625)とプロト・アッティカ式陶器(前720‐前610)はその代表的なものである。その後,陶器装飾の主題は文様から神話伝説的内容に変わり,前560‐前530年ころアテネを中心に黒絵式陶器の最盛期を迎えた。…

【エトルリア美術】より

…青銅器時代から鉄器時代への転換期に出現したこの文化は,イタリア中部を中心に栄え,円錐形を上下に組み合わせた黒陶骨壺を伴出する土壙墓に特徴を有し,前700年以降のエトルリア文化と共通する本質的要素を有していることから原エトルリア文化と見なされている。 前7世紀末までのエトルリア美術は,東方化様式時代であり,アナトリア,北シリア,フェニキアの美術の影響が認められる。特に装身具などの青銅器や貴金属器が特徴的であり,陶器としてはカノポス型骨壺(人頭形蓋付き骨壺),薄手式ブッケロなどを有していた。…

【ギリシア美術】より

幾何学様式
[アルカイク時代(前700‐前500)]
 幾何学様式の解体からペルシア戦争が勃発する頃までのギリシア美術の初期の段階を示す時代をいう。前7世紀には,動物,植物,空想的怪物などの装飾モティーフを用いた,いわゆる〈東方(オリエント)化様式〉の陶器が幾何学様式に代わって流行する。同様にオリエント,とくにエジプトの影響によって,前7世紀中ごろには,初めて大型の石造彫刻が成立する。…

【陶磁器】より

…その典型は前8世紀のディピュロン様式の大アンフォラ(双耳壺)にみられる。これより約1世紀を経てギリシアでは,オリエントとの接触により動物や植物をモティーフとした東方化様式の陶器が,コリントスを中心に製作された。次いで前6世紀に入りアテナイを中心に,図像を黒くシルエット風に描いた黒絵式陶器が焼かれ,エクセキアスやネアルコスらが健筆を振るうことによってアッティカ黒絵式陶器が高い芸術性を示した。…

※「東方化様式」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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