松尾楽只軒(読み)まつおらくしけん

世界大百科事典(旧版)内の松尾楽只軒の言及

【松尾宗二】より

…江戸初期の茶匠。宗旦の弟子。通称甚助。物斎,楽只軒(らくしけん)と号す。松尾家は辻玄哉(つじげんさい)の子五助が,母方の姓をとって松尾と改めたのに始まる。玄哉は天正年間(1573‐92)初期まで在世した連歌師で,茶は武野紹鷗(じようおう)の弟子といわれ,利休に台子の古法を授けたほどの茶人で,宗二はこの孫。さらに宗二の曾孫がのちに松尾流茶道を開く1世宗二(1677‐1752)。松尾宗二が師の宗旦から贈られた楽只三種,すなわち楽只軒の扁額,銘楽只の一重切花入,同銘の茶入は松尾家の家宝とされている。…

※「松尾楽只軒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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