世界大百科事典(旧版)内の《松岡洋右論》の言及
【杉山平助】より
…その庶民的立場からの辛辣(しんらつ)な筆鋒と文学にとどまらず政治,社会,風俗批評にも及ぶ視野の広さは,十五年戦争初期の固く口を閉ざしたジャーナリズム界にあって貴重な存在であった。しかし,《松岡洋右論》(1940)で松岡の外交姿勢を支持するなど,しだいに超国家主義的色彩を強めていった。著書に《文学的自叙伝》(1936),《支那と支那人と日本》(1938),《文芸五十年史》(1942)などがある。…
※「《松岡洋右論》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」