《格言集》(読み)かくげんしゅう

世界大百科事典(旧版)内の《格言集》の言及

【エラスムス】より

… その後の彼の全活動は,この主張の実現に向けてのたゆみない努力と見ることができる。古代の生んだ名句金言に語学的・歴史的注解をつけた《格言集》(増補版,1508)やラテン語修辞学を論じた《文章用語論》(1512)は正確な古代の姿を伝えようとしたものであり,一方各種写本を校合して史上初めてギリシア語原典を活字化し詳細な注解とラテン語訳を添えた労作《校訂ギリシア語新約聖書》(1516)やヒエロニムスその他教父の著作の史上初めての活字化(1516‐28)は,〈人知による捏造や人為の制度〉から真のキリスト教を解放しようとするものであった。しかも当然予想された保守的カトリックの激しい非難や,教会分裂を是認しようとしない彼に対するルター派の攻撃を浴びながら,彼は愛と平和の福音精神の下に一つに結ばれた世界の実現をめざす戦うヒューマニストとして,より広い読者に対し警世の筆をふるい続けた。…

※「《格言集》」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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