世界大百科事典(旧版)内の桃の葉湯の言及
【浴用剤】より
…日本では957年(天徳1)和気時雨(ときふる)が典薬頭(てんやくのかみ)になったとき,村上天皇に健康法として5月5日に菖蒲湯(しようぶゆ)に入ることをすすめたという。そのほか,年中行事と結びつけた民間療法として土用の入りに桃の葉湯に入るとあせもを治すとか,冬至(とうじ)に柚子湯(ゆずゆ)に入ると,ひび,あかぎれを治し,一年中風邪を引かないという。また江戸では伊豆や箱根の温泉を四斗樽に入れて運び,わかし直したり,薬草の煎液を加えたりした〈くすり湯〉という湯屋が銭湯とは別にあった。…
※「桃の葉湯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」