梅毒性バラ疹(読み)ばいどくせいばらしん

世界大百科事典(旧版)内の梅毒性バラ疹の言及

【性病】より

…これとともに,全身の皮膚に,種々の形をした第2期梅毒疹がほぼ左右対称に発生する。梅毒疹には梅毒性バラ疹(斑状梅毒疹ともいう),丘疹性梅毒疹などがあり,丘疹性梅毒疹が外陰部や肛門周囲など,皮膚や粘膜がすれあう部分に発生すると,扁平コンジローマと呼ばれる。扁平コンジローマの表面から出てくる分泌液には多数の梅毒トレポネマが含まれていて,梅毒の感染源となる。…

【梅毒】より

…梅毒トレポネマ(ニコルス株トレポネマ・パリズムTreponema pallidum)を病原体とし,慢性の経過をたどり,循環器系ないし中枢神経系まで侵される性病。出生後に感染したものを後天性梅毒,胎児が子宮内で感染したものを先天性梅毒という。 性病は,近代の細菌学の発達によって,それぞれの病原菌が確定されるまでは,正確な区別がなされていなかった。梅毒が他の性病と区別されるようになったのは,1905年にF.R.シャウディンとホフマンErich Hoffmann(1868‐1959)により梅毒トレポネマが発見されて以後のことである(はじめスピロヘータ・パリダと命名,のちにトレポネマ・パリズムと改称)。…

※「梅毒性バラ疹」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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