世界大百科事典(旧版)内の梢頭病の言及
【核多角体病】より
…幼虫だけでなくさなぎやガでも発病することがあるが,幼虫の場合のように明瞭な病徴を示さず,死体はわずかの衝撃で形がくずれて溶解する。野外の昆虫では樹木の頂上にはいあがり,枝や葉にぶらさがった状態で死亡している場合があるので,梢頭病(しようとうびよう)と俗称されている。多角体に埋めこまれたウイルス粒子は自然環境下で病原力が比較的安定であり,昆虫が多角体で汚染された餌を食下すると消化管内で多角体が溶解し,ウイルス粒子が遊離し体内に侵入することで病気が伝染する。…
※「梢頭病」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」