楠葉御園(読み)くすはのみその

世界大百科事典(旧版)内の楠葉御園の言及

【河内国】より

…産業面では,摂関家の渡領として重要な楠葉牧(現,枚方市北部)を中心に土器の生産が盛んで,現在全国各地の中世遺跡から楠葉の土器が出土している。ことに禁裏料所楠葉御園で供御人(くごにん)の生産する土器皿は裏面に菊紋を押し,皇室に上納されるほか各地に流通し,民衆の間では〈河内鍋〉と呼ばれる土鍋が普及していた。土器生産が下火に向かう鎌倉後期は,楠葉内の石清水社散在神人(じにん)が活発にこうじの生産と販売に従事し,石清水境内麴座の特権はしだいに脅かされていく。…

※「楠葉御園」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android