楠葉御園(読み)くすはのみその

世界大百科事典(旧版)内の楠葉御園の言及

【河内国】より

…産業面では,摂関家の渡領として重要な楠葉牧(現,枚方市北部)を中心に土器の生産が盛んで,現在全国各地の中世遺跡から楠葉の土器が出土している。ことに禁裏料所楠葉御園で供御人(くごにん)の生産する土器皿は裏面に菊紋を押し,皇室に上納されるほか各地に流通し,民衆の間では〈河内鍋〉と呼ばれる土鍋が普及していた。土器生産が下火に向かう鎌倉後期は,楠葉内の石清水社散在神人(じにん)が活発にこうじの生産と販売に従事し,石清水境内麴座の特権はしだいに脅かされていく。…

※「楠葉御園」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む