極楽国弥陀和讃(読み)ごくらくこくみだわさん

世界大百科事典(旧版)内の極楽国弥陀和讃の言及

【極楽】より

…平安時代以降,苦しみに満ちた現世を離れ,阿弥陀仏の救いによって,来世に極楽で永遠の安らぎを得たいとする願望が強まり,阿弥陀仏の名とともに西方極楽浄土の名称は人びとの心にしみついていった。和讃(千観〈極楽国弥陀和讃〉,源信〈極楽六時讃〉など)や今様(《梁塵秘抄》極楽歌),和歌などで極楽のめでたさが盛んにうたわれ,藤原道長の阿弥陀堂(無量寿院),藤原頼通の平等院鳳凰堂など極楽浄土をこの世に現出しようとした仏堂が多く造られた。鳳凰堂は当時〈極楽いぶかしくば,宇治の御寺を敬へ〉と歌われていた。…

※「極楽国弥陀和讃」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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