世界大百科事典(旧版)内の楽制改革の言及
【右舞】より
…古代の日本に伝来したアジア諸国の楽舞は,9世紀半ばごろには徐々に日本化が進み,中国系統の左舞と朝鮮系統の右舞に二分割再編成されて,宮廷社会になじむ制度となった。一般には仁明朝の〈楽制改革〉と称されているが,この左右両部制の成立によって,今日に至る舞楽伝承の基礎が完成された。左舞は唐楽を伴奏とし,右舞は高麗(こま)楽を伴奏とするが,例外については後述する。…
【雅楽】より
…このうち平調と太食調とはともに平調音(ホ音)を宮(主音)とするが,律・呂の違いにより別調とされる。唐楽の調子がこのようにまとめられたのは平安時代中期のことで,それまで十指にあまる調子があったのを〈母(おも)調子〉6調に整理し,他をすべて母調子いずれかの〈枝(えだ)調子〉としたのである(後出[楽制改革]を参照)。高麗楽には壱越調,平調,双調の3種があり,それぞれ唐楽より2律(長2度)高いので高麗壱越調,高麗平調,高麗双調といって区別する。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」