世界大百科事典(旧版)内の標準反射試料の言及
【光度計】より
…これはプリズムまたは回折格子などを用いて単色放射を取り出すモノクロメーター,受光器および試料を装着する部分などからなり,試料に入射する単色放射の放射束(単位時間当りの放射エネルギー)に対する,試料を透過しまたは試料から反射される放射束の比を測定するものであり,(1)の光度計とはまったく異なる。原理的には標準試料は不要であるが,分光反射率測定の場合には,酸化マグネシウムまたは硫酸バリウムなどの標準反射試料と比較して測定するのが実際的で,一般にはほとんどこの方法を用いている。しかし,標準試料の反射率は別途に特別な精密測定法で求めておく必要があり,また反射率の経時変化,表面状態や湿度による変化などを考慮する必要もある。…
※「標準反射試料」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」