横幅衣(読み)よこはばい

世界大百科事典(旧版)内の横幅衣の言及

【衣服】より

…長方形の布を身体に垂らしたり巻いたりして襞を寄せ,布の両端を結び合わすか,帯や紐をしめるか,留具で留めた。日本でも,《魏志倭人伝》によれば,〈横幅衣〉と称された巻き衣が3世紀ころ用いられていたようである。貫頭衣は寒帯地方で着用されたが,しだいに温暖な地帯にも普及した。…

【服装】より

…【宮本 馨太郎】
【日本】

[概観]
 日本は海に囲まれた島国で,温帯に属した東アジアの季節風地域にあり,その温暖湿潤気候は日本人の生活文化に強い影響を与えてきた。稲作農耕を生活の基盤とするようになった弥生時代より,貫頭衣(かんとうい)式のちはやや横幅衣(よこはばのころも)の腰巻のような南方系の衣服を基本形とするものを着用している。古墳時代には豪族の間で朝鮮半島経由の北方系衣服が採用され,ついで飛鳥,奈良時代の貴族は新しく隋・唐風の様式を導入し,北方系ないし内陸地方の服装が行われることとなった。…

※「横幅衣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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