世界大百科事典(旧版)内の橈尺骨の言及
【骨格】より
…すなわち,自由部に上腕(大腿),前腕(下腿),手(足)の3部が区別され,前腕(下腿)には橈骨(とうこつ)(脛骨)と尺骨(腓骨)という2個の骨が並列している。ただしカエル類では,橈骨と尺骨が合体して橈尺骨となり,脛骨と腓骨が合体して脛腓骨となっている。また放射状に分かれた指が形づくられていて,その数は原則として5本ずつであるが,二次的に数の変動が認められる(図4)。…
【橈骨】より
…ただ二次的に水中や地中生活に適応した動物では,橈骨が手首の手根骨と同様の塊状の骨になったり(首長竜,魚竜),極度に太短くなったり(クジラ,モグラ)することがある。また,骨格の退化や融合の傾向が強いカエル類では,後肢の下腿(ひざから足首まで)の2本の骨と同様に,橈骨は発生過程で尺骨と融合し,橈尺骨と呼ばれる1本の骨になる。 ヒトの橈骨についてみると,橈骨頭と呼ばれる上端は短い円柱の形をしており,その上面はややへこんで上腕骨の小頭と関節をつくり,円柱面は尺骨の小さい切れ込みと関節をなし,これらの関節によって橈骨は自分の長軸を軸として回転することができる。…
※「橈尺骨」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」