六訂版 家庭医学大全科 「橈骨神経麻痺」の解説
橈骨神経麻痺
とうこつしんけいまひ
Musculospiral paralysis
(脳・神経・筋の病気)
どんな病気か
橈骨神経は
原因は何か
橈骨神経麻痺は、上腕中央部で上腕骨のすぐ上を走っている神経が、骨と体の外の硬い異物との間で圧迫されることで起こります。
症状の現れ方
症状は、手指や手首が伸ばしにくく(垂れ手)なり、しびれ感と感覚の鈍さが親指と人差し指の間にある水かき部に起こります。橈骨神経麻痺は
典型的には、深酒をしたあとに腕枕をしたり、ベンチに腕を投げ出すような無理な姿勢をすることや、腕枕をすることで上腕で神経が圧迫されることにより発症します。
治療の方法
発症早期にメチルコバラミンや副腎皮質ステロイド薬などを服用することが有用です。予後はおおむね良好で、多くの場合1~3カ月で完治しますが、麻痺を容易に繰り返す場合は
野寺 裕之, 梶 龍兒
出典 法研「六訂版 家庭医学大全科」六訂版 家庭医学大全科について 情報