世界大百科事典(旧版)内の檀君朝鮮の言及
【檀君】より
…《三国遺事》が檀君を朝鮮全土の始祖神とした理由は,モンゴルの侵略や高麗王朝の江華島への逃避,元朝への帰順に反対し,各地の義兵や三別抄の活動を精神的に支援する反元自立の民族意識による。 檀君信仰は初め民間信仰であったが,高麗末には地方豪族や貴族にも信仰されるようになり,朝鮮王朝(李朝)の国号採用にも,箕子朝鮮とならんで檀君朝鮮の国号が有力な根拠とされた。1429年には世宗が檀君を高句麗始祖東明王(朱蒙)廟に合祀し,以後国家的な祭神となった。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」