正式記録を根拠とする禁反言(読み)せいしききろくをこんきょとするきんはんげん

世界大百科事典(旧版)内の正式記録を根拠とする禁反言の言及

【エストッペル】より

…一定の方式をふんで作られる捺印証書deedに記載された事実を,その捺印証書の当事者が後で否定することは許されないとする法理である。また,〈正式記録を根拠とする禁反言estoppel by record〉は,裁判所または議会の正式記録の中で認定されている事実を否定することは許されないとする。なお,アメリカの訴訟法では〈コラタラル・エストッペルcollateral estoppel〉という言葉が用いられるが,これは日本で争点効とよばれる法理であり,裁判で当事者が争った法律問題について裁判所が明示的に下した判断は,その当事者の間では,それ以後の他の事件――したがって既判力は及ばない事件――においても,拘束力をもつものとして扱われるべきであるとする。…

※「正式記録を根拠とする禁反言」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android