《正法山妙心禅寺米銭納下帳》(読み)しょうぼうざんみょうしんぜんじべいせんのうげちょう

世界大百科事典(旧版)内の《正法山妙心禅寺米銭納下帳》の言及

【雪江宗深】より

…応仁の乱時には,丹波八木の竜興寺に逃れて学徒の指導を行い,乱後は妙心寺復興につとめ,77年(文明9)後土御門天皇より妙心寺再興の綸旨を得ている。伽藍造営のほか,妙心寺寺院経済の基礎確立に努力し,《正法山妙心禅寺米銭納下帳》をつくった。また弟子に景川宗隆,悟渓宗頓,特芳禅傑,東陽英朝の4人を出し,四派四本庵による妙心寺教団運営組織の形成をなした。…

【妙心寺】より

… 乱後,雪江宗深(せつこうそうしん)が後土御門天皇の綸旨を得て,細川管領家の帰依と援助のもとに再興の業を推進し,他方で会計を厳重にして経営安定につとめた。いま当寺には室町中期から幕末に至る膨大な量の会計簿《正法山妙心禅寺米銭納下帳》が残されて,中世近世の経済史の貴重な史料となっている。健全な禅は安定した寺院経済を基礎にして成立するという当寺の伝統は,禅を茶道に密着させた大徳寺の禅を評して〈大徳寺の茶づら〉というのに対して,〈妙心寺のそろばんづら〉という呼称を世間に生むもととなった。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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