世界大百科事典(旧版)内の正準交換関係の言及
【交換関係】より
…交換子が0であるとき,AとBは交換可能であるという。もっとも重要な交換関係は,座標と運動量との間の正準交換関係であり,粒子の座標を(x,y,z),運動量を(px,py,pz)としたとき,[x,px]=iħ/2π,[y,py]=iħ/2π,……,[x,y]=0,[px,py]=0,……が成立する(ただしħはプランク定数をhとしてh/2πである)。これらの関係式によって種々の物理量の関係が規定される。…
【量子力学】より
…(1)その演算子の固有値がすべて実数になる,(2)その演算子の固有関数が任意のψtを展開できるだけ十分にたくさんある(完全系をつくる)こと。
[正準交換関係]
一般に二つの演算子の積はその順序によって働きが違う。たとえば,位置座標と運動量の演算子の場合,となり,演算の結果に, (x-x)ψ=-iħψだけの差がでる。…
※「正準交換関係」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」