世界大百科事典(旧版)内の武光山の言及
【武甲山】より
…【小泉 武栄】
[信仰]
武甲山の名は,日本武尊が〈その勢い鎧武者の怒り立つ体なり〉と賛美したと伝えられるように,武人の兜に似ていることに由来するといわれる。しかし一方で,武光山,秩父岳ともいわれるように,秩父盆地の南東に位置し,奥秩父連峰の前立の山であることからすれば,岳光(たけひかる)の山,すなわち太陽の光り輝く山,神奈備(かんなび)の山とする信仰が原初的形態であったといえる。その意味で知々夫(秩父)国の神である知々夫彦命をまつった山が武甲山で,その遥拝所,里宮が秩父神社のはじまりとする見解は注目される。…
※「武光山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」