歩虚詞(読み)ほきょし

世界大百科事典(旧版)内の歩虚詞の言及

【道情】より

…もとは道教の道観で道士によってうたわれた賛歌で,幽玄な道の世界に遊ぶ法悦をうたう。それの起源は,六朝・唐代に道士や一般詩人も作詞し詠唱した〈歩虚詞〉という道歌だろうという。これの唐代における初見は,敦煌写本(スタイン5648号)に見いだされる〈道情詩〉であり,宋・元代になると民間の歌謡にもなって,長短さまざまな歌詞と節回しでうたわれ,芝居では登場人物の道士のみならず僧侶もこれをうたうことがあり,歌の内容にも俗世の愚かさや醜さへの風刺が加わるようになった。…

※「歩虚詞」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android