世界大百科事典(旧版)内の歯車時計の言及
【時間】より
…即座に清算できる者よりも多くの金(利子を含む)を即座に清算しえない者から取りたてる権利があるという考えが生まれ,時間が富を生むことが知られていったのである。このような商人の合理的・客観的な時間の計測の要求にこたえたのが,本来修道院で発達していた歯車時計であったことは皮肉なめぐり合せであった。13,14世紀には西欧各地でこれまでの日時計や水時計,砂時計といった自然のリズムに合わせた時計に代わって,自然のリズムとは何の関係もない客観的な人工のリズムを刻む歯車時計が登場し,市庁舎の塔にすえられることになった。…
※「歯車時計」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」