死刑存置論(読み)しけいぞんちろん

世界大百科事典(旧版)内の死刑存置論の言及

【死刑】より

…威嚇・抑止を中心とする一般予防効果の有無については,犯人の心理機制を持ち出す議論や,犯罪発生の統計データを使った実証研究などもみられるが,無期自由刑等に比しての死刑の抑止力が確証される状況にはない。 誤判の場合の回復不可能性は,死刑存置論からは必ずしも死刑に特有の問題ではないとされるが,誤判の可能性およびその現実化(死刑囚の再審無罪など)が死刑廃止論の大きな支えとなることは否定できない。 死刑廃止論は日本でも明治の初頭以来多くの主張者を得,現行刑法の制定に際しても議論があった。…

※「死刑存置論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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