世界大百科事典(旧版)内の死者託宣の言及
【神託】より
…シャーマンとは,脱魂,憑依(ひようい)などのトランス状態において,神あるいは神的霊と直接的に交通し,その意志を彼あるいは彼女自身の言葉と行為を通して第三者に伝達する特殊能力の持主をいうのであり,女性の場合は巫女(みこ),男性の場合は覡(げき)ともよばれる。シャーマンの役割は,地域により,またシャーマンの型によって種々の差異がみられるが,卜占や予言などのほかに悪霊に憑(つ)かれた病人をなおしたり,死霊との交通による死者託宣をも行う。 古代ギリシアでは,公的生活も,私的生活も,重要な決定はすべて神託中心に営まれ,特にデルフォイのアポロンの神託は,ソクラテスの哲学的活動の源泉となり,彼自身の思索と行動に密接な関係をもっていたことで知られている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」