世界大百科事典(旧版)内の毎月集の言及
【曾丹集】より
…歌数は流布本で計586首。内容は定数歌(あらかじめ一定の歌数を決めておいて詠歌するもの)の集成によって構成され,毎月集(和歌360首)368首,好忠百首102首,つらね歌13首,源順百首100首,後人の補遺3首。毎月集は1日1首の割で360首を配列し,それを四季,月,旬に区切り,季ごとに長歌と反歌をすえた新形式。…
【曾禰好忠】より
…960年(天徳4)ごろ百首歌という新形式を創出したときに彼は30歳過ぎであった。その後360首を1年間に割り当てる新形式の〈毎月集〉を発明した。好忠の歌は《古今集》以来の類型をうけながら,反伝統的な耳なれない用語・語法を用いたり,土俗や生活のにおい,愛欲などをうたう歌が目だち,訴嘆の調べが特色である。…
※「毎月集」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」