毒素兵器(読み)どくそへいき

世界大百科事典(旧版)内の毒素兵器の言及

【化学兵器】より

…一般に人体や有用動物,植物に毒性を示す化学物質を戦争の手段として使用する場合,これを化学兵器といい,化学兵器を使用する戦闘を化学戦という。ここでいう化学物質とは,通常,化学工業によって生産されるものをいい,微生物や有毒動植物から分離した毒物を用いたものは毒素兵器と呼び区別する。また広義には,発煙剤,焼夷剤なども含め化学兵器と呼ぶが,本項目では狭義の化学兵器について述べる。…

【生物兵器】より

…人体や有用動植物に対して感染・増殖して病原性を示す微生物を戦争手段に適用した兵器をいい,生物兵器を使用する戦闘を生物戦という。しかし,ボツリヌス毒素など菌が産生した後の毒素は毒素兵器toxin weaponとよばれ区別されている。第1次大戦まではウイルス学が確立していなかったことなどのため,1925年に調印された化学兵器ないし毒ガスの禁止を目的とするジュネーブ議定書では細菌学的戦争方法という用語を使用し,このため,今でも生物兵器全体を細菌兵器bacteriological weaponとよぶことがある。…

※「毒素兵器」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android